長野県安曇野市

燕 岳 (北アルプス)

2763m

日本二百名山


日付/天気 8月25日(土)〜26日(日)快晴
コース 中房温泉〜合戦尾根〜燕岳(往復)
時間 登り 3:32 (駐車場〜燕山荘)+休憩1:10
下り 2:10 (燕山荘〜駐車場)+休憩0:19
燕山荘〜燕岳往復 0:45
標高差 駐車場〜燕岳 1369m
駐車場 国民宿舎有明荘の先に3カ所(無料)
トイレ 中房温泉と合戦小屋に有り
コンビニ 豊科ICから国道147号沿いに数件あり
寄った温泉 中房温泉(700円) 有明荘にも有り(600円)
自宅(1:00)−駐車場(6:30-6:55)1394m 5:30
中房温泉(7:05-7:12 休憩7分)1450m 0:10
第1ベンチ(7:40-7:47 休憩7分) 0:28
第2ベンチ(8:10-8:12 休憩2分) 0:23
第3ベンチ(8:38-8:45 休憩7分) 0:26
富士見ベンチ(9:15-9:22 休憩7分) 0:30
合戦小屋(9:47-10:27 休憩40分)2380m 0:25
燕山荘(11:37-12:20 休憩43分)2704m 1:10
燕岳山頂(12:55-13:15 休憩20分)2763m 0:25
燕山荘(13:35-宿泊) 0:20
燕山荘発(6:22) -
合戦小屋(6:53-7:00 休憩7分) 0:31
駐車場(8:51 途中休憩3回 12分) 1:39
行  程
コースガイド

***山歩きレポ***

今回は北アルプスで人気の燕岳です。レポもちょっと長いです。

実は山小屋泊まりは初めてで、ちょっと抵抗があり、気乗りがしませんでした。というのは汗をかいても風呂に入れないし(入れる山小屋もあるようですが)、ふたりともいびきをかく迷惑夫婦なので、見知らぬ人たちとの雑魚寝状態では(個室もあるようですが)迷惑を掛けてしまうのではという思いがあったからです。しかし山小屋に泊まらなければ経験出来ない事もたくさんあるので、一度挑戦してみようと思い、今回決めました。楽しみは合戦小屋のスイカと山に沈む夕日とご来光、夜空の天の川、雷鳥やコマクサなどなどです。

今回もETCの深夜早朝割引・通勤割引(50%OFF)をフル活用する予定でしたが、ちょっとした計算違いで100kmを超えてしまい、通勤割引が使えませんでした。こんな事なら夜間割引(30%OFF)を使って来れば良かったと後悔しました。

駐車場に着いたのは6時30分でした。が、しかし3カ所ある駐車場はすでに満杯状態で停める場所がありません。かろうじて路肩に1台分だけ空いていたのでどうにか停められました。夏休みだし人気の山なので混んでいる事は想定済みでしたが、これほどとは思いませんでした。ちなみに下山した日も駐車場は満杯状態で、車を停められない人達に「お帰りでしたら空いた場所に停めさせて下さい」と声を掛けられました。いやいやすごい状態でした。

身支度をし、中房温泉まで登っていき登山届けを出してスタートです。いきなりの急登りになります。ここから合戦小屋までの登りは北アルプス3大急登り(他の2カ所は知りません)と言われているそうなので、心構えはしていましたが、やはりきつかったです。だいたい30分おきごとにベンチがあり、私達も毎回休憩をとりながら登っていきます。2週間前に日光白根山を登っていたので、第3ベンチくらいまではそれほど疲れもせず順調でした。が、しかしその先からは地元の中学生登山と遭遇してしまい、(ひとクラス30人くらいで3クラス)道を譲ったり譲られたりで完全にペースが崩れてしまい、合戦小屋に着いたときにはヘロヘロ状態でした。

合戦小屋ではお待ちかねのスイカタイムです。これがもう甘くて旨いこと。しかしよく考えてみると1/8切れで800円。1玉6400円のスイカです。うまくてあたりまえじゃ。運び賃が入っているにしても恐ろしくボロい商売です。燕山荘グループ恐るべしです。これは山小屋に行ってからも感じましたが、のちほど・・・。

合戦小屋からは木の高さもどんどん低くなり、すばらしい眺望の中の山登りになります。燕山荘も遙か彼方に見えてきました。しかし足は重くなる一方でなかなか進みません。やっとの思いで燕山荘にたどり着き、宿泊の手続きをしてひと休み。まわりを見渡すと北アルプスの山々がどーんと迫ってきます。名前はよくわかりませんが穂高連峰から白馬岳までずらっと並んでます。さらに妙高の山々。そして浅間山。6月には向こうからこちらを眺めていたんです。まあ良く登ってきたなあとつくづく思いました。もちろん富士山も。八ヶ岳も南アルプスの山々もよく見えました。

まだまだ時間はあるので、燕岳の山頂を目指します。途中コマクサの群生地やイルカ岩・めがね岩を過ぎ、25分で到着です。こちらは山小屋のある場所よりはるかに眺望が良く360度絶景です。やっぱり北アルプスはいいですね。なんて、まだ焼岳と燕岳の2カ所だけですが・・・。しかも北アルプスのほんのはじっこです。もっと、もっとすばらしい山々がたくさんあるんでしょうね。と思いつつ山小屋に帰ります。

山小屋に着き、寝場所に案内されてビックリ。寝場所は2畳の区画と4畳の区画がそれぞれ2段になっており、私達は4畳の区画の下の段でした。おまけに1畳のスペースに2人で寝るのです。4畳に8人ですよ。8人!。これで9000円かい!。気を取り直して4時の夕食時間まであたりを散策したり、生ビール(800円)を飲んだりして時間をつぶします。夕食は4時から3回に分けられており、私達はその1回目の160人のグループでした。食事はまあうまかったと思います。デザートもついていたし。なにせ山小屋は初めてなものでよくわかりません。

夕食後は日没まで外で過ごしました。夕日はちょっと雲がかかってしまいましたが、まあ良かったです。みんなやることとが無いのですごい人だかりです。今日はクラッシックコンサートがある日なので、会場を待つ行列に並び、ガラにもなくクラッシックというやつを聞きました。あくまでもやることがないからです。いい時間つぶしをし、恐怖の寝床に入ったのは9時半頃です。一応いびき防止に効くというシールを鼻に貼って寝たのですが、どうやら効果は無かったようです。耳栓も持ってきたのですが自分がしても何の効果もありません。隣の人が寝返りを打つたび手が顔に当たります。体は痛いし、狭いしなかなかよく眠れません。こうして長い夜は過ぎていきました。

寝床を出たのは3時半頃。朝食は4時半からだったので、フリースを着込んで星を見に外に出ました。見事な天の川が見えます。家の方もかなり星は見える方ですが、これほどきれいには見えません。気温は10度前後だと思います。さて朝食に並ぼうかなと思ったら、ものすごい行列で1回目の朝食はだめでした。しょうがないので下山の準備をし、5時10分の日の出まで外で待つことにしました。夕日同様、多少雲はありましたが、雲海から上がるご来光もなかなかのものでした。どうにか2回目の朝食にありつき、トイレの行列に並び、朝日を見ながらテラスで500円のコーヒーを飲み、山小屋を出たのは6時22分でした。

登りがきつかったということは、当然下りもきついわけで、2人とも途中で1回ずつコケました。標準?タイムより40分早く駐車場に着きました。とにかく風呂に入りたいという思いがそうさせたのでしょうか。予定では有明荘のお風呂に入ろうと思ったのですが、10時からだったので予定変更し、車で中房温泉まで上り、待望のお風呂タイムです。真新しいきれいな露天風呂でした。まだほとんど人もおらず、とてもゆったり出来ました。途中、松本でそばを食べ、帰路につきます。時間が早かったのでほとんど渋滞にも巻き込まれず帰れました。

初山小屋の感想としては、想像以上に寝床は狭く、当然ですが物の値段は高く、あまりいい印象ではないのですが、燕山荘自体はとてもきれいでスタッフの対応も良く、いい山小屋だと思います。まあ最初に最悪?の状況を体験出来たので、仮に次に行ったときはもう少し楽かな・・・とも思います。次の山小屋泊まりは、休みを取って平日がいいですね。それからまたまたマナーの悪いおじい、おばあが沢山いました。消灯時間を過ぎてもべらべらでかい声でしゃべっているおじい、おばあ。朝3時過ぎからべらべら話しながらビニール袋をがさがさやっているおばあ。自分で出したゴミを持って帰れないおじい。などなど。ああいう人達は最初に山登りをする時、ちゃんとルールとか山小屋でのマナーとか教わっていると思うんですが・・・。全部が全部というわけではありません。ちゃんとしている人達もいます。が、山登り人口の大半は中高年の人達な訳で。結構若い人達の方がルールとマナーはちゃんとしていると思います。困ったモンですね。

それでは写真です。

中房温泉にて(この写真は帰りの日です)

路肩まで一杯の駐車場をスタート

合戦小屋

ちなみに1/8をさらに2つに切ってもらいました

富士見ベンチ付近から 大天井岳

燕山荘が見えてきました

イルカ岩 その1

燕岳山頂

めがね岩

山頂 その2 寝てません

みんなの憧れ槍ヶ岳

パノラマ その1

雲に隠れた夕日 水晶岳に沈みます

パノラマ その2

寝床 このスペースに4人寝ます

夕日を撮る人々

出発前 燕山荘前にて
燕岳 イルカ岩付近から
燕岳

イルカ岩 その2

ピンボケですがコンサート風景です

ご来光

雲海と浅間山

ご来光を見る人々

スイカ様

燕岳で出会った花々へ